前回、
『頑張って怒るのをやめようと努力しているにも関わらず、なかなかやめられない場合、その原因は深層心理にあり、主に乳幼児期の両親との関係性や当時の家庭環境の中で作られることが多くある』
とお伝えしました。
具体的にどういうことなのか?
例えば、
『親から褒めて欲しかったのにいつも否定されるようなことばかり言われた』とか
『自分の話を聞いて欲しかったのに、いつも親の言うとおりにさせられた』とか
子供の頃の自分の言動・振る舞い・気持ちなどをいつも否定されるような感じで育ってきた場合です。
子供は親に否定されたように感じると、
『本当はもっと褒めてほしい』とか『もっといっぱい話しを聞いてほしい』と言う自分の欲求を表に出せなくなり、無意識に抑圧するようになります。
これがすぐ何かの問題につながることはあまりありませんが、ずっと続いた状態で大人になった場合、何か感情的な問題を抱えたり、人間関係の構築などに不具合をもたらすこともあります。
『子供に怒るのをやめたいのにやめられない』というのは、まさに、幼少期に親との関係から結果的に生み出されてしまった問題や不具合なのです。