『自分はどうでも良い存在。』
『居ても居なくても変わらない。』
そんな想いが湧いてきた。
じーっと感じていると、ある光景が目に浮かんできた。
「なんでお姉ちゃんばっかり」
「お父さん、お母さんはわたしのことなんてどうでもいいんや」
実家の二階の畳の部屋の押入れに隠れて泣いている、小さい頃のわたし。
『そうや、わたしはよくこうやって押入れの中に入って真っ暗闇の中で泣いていた。どうしてそのことを忘れていたんだろう…。』
その記憶を思い出したときに、遠い昔に置き忘れてきた自分の一部を思い出したような感覚になった。
小さい頃、そのままの自分を単純に認めて欲しかった。
頑張っていようがいまいが、そのままの自分を認めて欲しかった。
でも、認めてもらえなくて悲しかった。たくさん悲しかった。
あの時感じきれなかった悲しみが思い出したら
一気に今の自分の中から出てきた。
出てきては引いて、出てきては引いて。
そして、最後はたくさん出てきたので少しのあいだ、いっぱい泣いた。
あの頃の自分が感じていた悲しみを思い出してちゃんと感じたら
なぜだか安心感が生まれた。
誰かに必要とされるために、気に入られるために
無理してがんばる自分じゃなくて
そのままの自分でもういていいんだな。
そのままの自分でいいんだな。
そんなふうに少し思えたのかもしれない。
あの頃のわたしは、何をどう感じていたんだろう。
あの時の素直な感覚が今の自分に少し戻ってきてたらいいな。
追伸:娘に泣き顔をみられ、びっくりされた今宵。