- 【人より劣っている】と感じてしまう原因
- 【人より劣っている】と感じることが必ずしも本当ではない具体的な理由
- 【人より劣っている】と感じたときにやると良いこと
『あの人に比べて自分は…』
そんなふうに人と比べて自分がすごく劣っているように感じること、ありませんか?
自分が【人より劣っている】と感じると、やっぱり落ち込んでしまうし、人よりできないダメ人間のように思えてつらくなりますよね。
でも実は、自分が【人より劣っている】と感じていることが必ずしも全て本当だとは限らないのです。
このコラムでは、【人より劣っている】と感じやすい方へ、それが必ずしも全て真実ではない3つの理由についてお伝えしていきます。
【人より劣っている】と劣等感が強く刷り込まれた私のエピソード
私自身、もともと劣等感やコンプレックスは強いほうでしたが、就活がうまくいかなかったことでさら【人より劣っている】と強く感じるようになりました。
当時は”就職氷河期”と言われた時代。
就職状況自体なかなか厳しいものでしたが、仲の良かった友人たちはみんな内定が決まっていて、私だけ内定が決まらないまま短大を卒業しました。
「まわりのみんなはちゃんと就職できてるのに、自分だけできなかった…」
なんだか自分には欠陥があって社会不適合者のように感じてしまい、みんなが普通にできることが自分にはできない、【人よりも劣っている】とこれ以降さらに強く感じるようになりました。
どんな状況で【人より劣っている】と感じるか?
あなたはどんな状況で【人より劣っている】と感じやすいですか?
私は他にも、
・正社員と派遣社員の仕事内容の違いを感じた時
・思うように上手くコミュニケーションがとれなかった時
・仲良くしたい人と思うように仲良くなれなかった時
など、特に仕事のこと・人付き合いに関することで、他の人と自分を比べては自分【人より劣っている】と感じて落ち込んだり、自分がダメに思えたりしまうことが多かったです。
しかし、そもそもなぜ
この【人より劣っている】と感じてしまいやすいのでしょうか?
実は、性格自体に原因があるのではなく、全く他の部分に原因があることを知っていますか?
【人より劣っている】と感じてしまう3つの原因
【人より劣っている】と感じてしまう原因の多くは、幼少期の親との関係性や幼少期にネガティブな体験・経験にあります。
その中でも代表的な原因を3つご紹介します。
原因その1:子どもの頃に、親から褒められたり認められたりした経験があまりない。
【人より劣っている】と感じてしまう要因の一つに、自己肯定感が低いことが考えられます。
自己肯定感とは、<良い所も悪い所もそのままの自分を肯定できる感覚>のことで、成長過程で親から褒められたり認められたりすることで育まれます。
親から褒められたり認められる経験が少ないと適切な自己肯定感が育まれにくく、
など、考え方・物事の捉え方がネガティブに陥りやすくなり、他人と自分を比較したときに自分が【人より劣っている】と感じやすい大きな要因の一つになります。
原因その2:人間関係で傷つくような体験が多くしている。
人間関係で傷つくような体験を繰り返していると
「自分がダメだから(悪いから)受け入れてもらえないんじゃないか?」
と自分に不信感を抱きやすくなります。
それは、「そのままの自分では受け入れてもらえない」という潜在的な刷り込みになり、自己肯定感が低くなる要因になります。
結果的に
という発想になりやすく、自分が【人より劣っている】という捉え方をしがちになります。
原因その3:成功より失敗体験のほうが多い。
成功体験とは、物事を目標・目的通りに成し遂げた経験のことです。
失敗体験とはその逆で、物事を目標・目的通りに成し遂げられなかった経験となります。
「何が成功で何が失敗なのか?」は、基本的に本人の主観的な捉え方によって決まるので、失敗体験を多くしているからといって全ての人が【人より劣っている】と感じるわけではありません。
ただ、(原因1)と(原因2)の実体験が多い人ほど、失敗体験を多く重ねることで
このような考え方、物の見方、物の捉え方に囚われる傾向が強まります。
そのため【人より劣っている】と感じる部分にばかりにフォーカスが当たりやすくなるのです
実は、あなたは本当は人より劣っていないかもしれない。
【人より劣っている】と感じる3つの原因を人より多く体験してきている人ほど、自分のネガティブな部分にばかりフォーカスがあたり視野や考え方がネガティブな方へ偏りがちになります。
なので、自分のポジティブな部分になかなか目が向きません。
これはある意味、本当はあるはずのポジティブな部分が存在しないような物の見方や考え方になってしまっているからです。
言いかえれば、自分の【人より劣っている】と感じる部分に強くフォーカスが当たっているだけで、本当は人より優れている部分もあるはずなのに、それが全てないことになっているのです。
【人より劣っている】と感じることが必ずしも真実ではない3つの理由
自分の中で【人より劣っている】と強く感じたとき、それが全部本当のことのように感じてしまいがちですが、【人より劣っている】と感じやすくなる3つの原因によって
ことがあります。
言い換えれば、【人より劣っている】とあなたが感じたことが必ずしも真実ではないということです。
その具体的な理由を3つお伝えしていきます。
理由その①:「優劣」は環境や状況によって常に変わるから。
例えば、人付き合いが上手いAさんが同じ職場にいたとします。Aさんは、誰とでも仲良くなれていつも楽しそうに会話をしているように見えます。
もし、あなたが人付き合いを下手に感じていてAさんと自分を比べたとしたら自分の方が劣っていると感じるでしょう。
けれど、これが人付き合いがあまり得意そうでないBさんと自分を比べたとしたら、もしかすると、『自分のほうが人付き合いがまだ上手いかも…』と感じるかもしれません。
このように、比べる人、そのときの状況、環境によって、「優劣」の評価の基準は簡単に変わることがあります。
なので、あなたが【人より劣っている】と感じていることが、次の瞬間には”人より上手い、優れている”という評価に変わることも十分あり、絶対的なものではないのです。
理由その②:自分の価値観が変われば、物の見方・感じ方が変わるから。
今、【人より劣っている】と感じていることが、自分が知識、経験などを重ねていくことで自信がつき、価値観が変わっていくことがあります。
それは同時に、物の見方・考え方・感じ方が変わるということでもあります。
自分の価値観が変わり、物の見方・考え方・感じ方が変われば、今まで「劣っている」と感じていた部分が、そうではない見方ができるようになります。
理由その③:そもそも自分自身は唯一無二の存在だから。
そもそもその人が持っている特徴や個性は、本来はその人だけしか持ち得ない唯一無二のものであり人と比べて簡単に優劣をつけれるようなものではありません。
簡単に言えば、三角と四角を比べて「どっちが優れているのか?」「どっちが劣っているのか?」ということを実は一生懸命比べるようなものなんです。
どうでしょう?
三角と四角、あなたはどっちが優れていて、劣っているか、比べられるでしょうか?
難しいですよね。
それぞれに個性があって特徴があるし、それぞれ優れているところも劣っているところもあるかもしれない。
でも、それを比べてどっちが優っている!劣っている!ってことは本来は言えないですよね。
人も同じで、みんなそれぞれの個性があって特徴があって、本当にそれだけ。
それを比べて、どちらの方が優っている、劣っているっていうことは本来は一概に言えないのです。
まとめ
人は自分が思ったこと・感じたことを、あたかも全て真実であるかのように信じてしまいがちです。
でも実は、自分が強く思い込んでいるだけだったり、偏った見方・捉え方になってしまっていることのほうが多いのです。
このコラムを読んで、『【人より劣っている】といつも思ってたけど、もしかしたら違うかも…』と少しでも気づけたならしめたものです!
『もしかしたら自分は劣っていないのかも…』と気づくことが、人と比べず、そのままの自分の良さを認められるようになる一歩につながります。
【人より劣っている】と感じたら、まずは「もしかしたら違うかもしれない!」という見方をするように心がけてみてください。
このコラムが、【人より劣っている】と感じるところから一歩抜けて、あなたが自分の良さに少しでも気づけるきっかけになれば嬉しいです^^