『本当はもっと優しく接してあげたいのに、またイライラして怒ってしまった…』
そんなふうに、<怒る→自己嫌悪>の悪循環を繰り返していませんか?
・子育てのイライラの理由
・子育てのイライラをひどくする完璧主義
・子育てのイライラで繰り返す悪循環を軽減する方法
もし繰り返しているならぜひこの記事を読んでみてください。悪循環から抜け出すきっかけになるかもしれません。
子育てのイライラで<怒る→自己嫌悪>の悪循環を繰り返していたわたし
出産してから慢性的にイライラする事が多かった私。
出産後半年~1年はホルモンバランスの影響もあり、情緒不安定になるのも仕方がなかったのかなと思います。
けれど、この子育てのイライラで<怒る→自己嫌悪>の悪循環は出産後1年を経過しても治まることはなくむしろどんどんひどくなっていき、その後数年間、私自身を非常に苦しめる原因になりました。
しかし、いったいわたしは子育ての何にそこまでイライラしていたのでしょうか。
子育てのイライラ ①物事が予定通りに進まない
自分の頭の中ではもうその日のスケジュールは組み上がっていて、「アレのあとにコレをして、あーしてこーして・・・」
子供がいるからこそ先に終わらせておきたい家事や雑事、買い足しておいたほうがいいもの、今日の晩御飯のおかず、子供と一緒に散歩に行く、掃除機かける、洗濯を取り込む、料理の下準備、、など
でも、子供が泣いたり、何かのハプニングでやるべきことが中断させられて手を止められたりと、チャキチャキバシバシ終わらせたいのになかなか思い通りに進まない。。「子供がいるから予定通りに進まなくても仕方がない」と頭ではわかっていたとして、やっぱりどこか日々イライラしていました。
子育てのイライラ ②自分の中の理想や周囲の母親と比較してしまう
「こういう母親になりたい!」「こういう母親であるべき!」そんな「理想の母親像」がかなり強く自分の中に常にありました。
・いつも笑顔優しい
・楽しく子供と遊んでいる
・なんでもソツなくこなす などなど
そんな「理想の母親像」が私の中の良いお母さんの基準になっていたので、常に理想と自分を比べては全然できていないと思って自分に落ち込む。
公園や外出先などで楽しそうに子供と過ごしているお母さんを見かけるたびに自分と比べてしまって、「私って全然ダメだ。」と思ってまた落ち込む。
「なんで私はこんなにちゃんとできないんだろう、、、」と自分にイライラして、家事育児をもっと頑張って完璧にやろうとプレッシャーをかけて
どんどん気持ちに余裕がなくなってイライラすることが慢性化していきました。
子育てのイライラ ③夫が気持ちをわかってくれない
家事育児も完璧にやってちゃんとした良い母親になりたいのに、現実は理想通りにできないことの方が多くて、イライラが募る毎日。そこに予想外のハプニングがあった日にはイライラが爆発して大変なことになる。「ああ~もう、全部やめたい。放り出してどこかに行きたい!」時にはそんな気分になることもありました。
そんな私の気持ちを一番身近にいる夫にはわかって欲しい。けれど、話をすればするほどわかってくれず、わかろうとしてくれるどころか冷静に意見されたり、「それで何が言いたいの?」なんて言われると「そんなことを言って欲しいんじゃない!!」とイライラがピークに達して、毎回劣化の如く怒っていました。
家事育児はお願いすれば積極的にやってくれる”良いパパ”である夫。「感謝すべきであってこれ以上求めるものではない」頭ではそう思っていましたが、気持ちがついていかず、毎回夫にも八つ当たりをして怒ってしまう自分にもウンザリして自己嫌悪になっていました。
子育てのイライラをひどくしていた原因
「良い母親でありたい!」という理想が強すぎて、自分自身やパートナーである夫に対しても必要以上に完璧を求めてしまっていたことが、イライラをひどくして<怒る→自己嫌悪>の悪循環を作り出してしまう原因になっていました。
そう、私は【良い母親であらねばならない】という完璧主義に気づかない間に陥っていたのです。
でも、当時はコレが自分にとっては当たり前だと思っていたので全く気付けていませんでした。
もし読んで同じようなことに思い当たる節があるなら、案外、完璧主義になっているところがあるかもしれません。
なぜ、完璧主義に陥ってしまうのか?
大枠の理由として、幼少期の親子関係や家庭環境に原因がある場合がほとんどです。
例えば、
・親の期待通りの結果を出した時しか褒めてもらえない条件付きの愛情
・日常的に否定的に感じる態度や言動を親がとる
・自分の話や意見は聞いてもらえず、親の言う通りばかりにさせられる
など、ありのままの自分を認めてもらえないことに起因します。
ありのままの自分を認めてもらえないと言うことは、一番認めてほしい親から自分の存在自体を肯定をされないというふうに子供は感じ取ってしまいます。
そして、自己肯定感が通常よりも低い状態で大人になり、「そのままの自分では愛されない」という自己否定感や「認めて欲しい」という強い承認欲求を生み出すことになります。
その結果、周囲から認められるような完璧な自分になろうという強い想いが出来上がり【完璧主義】に陥らせるのです。
コレが子育てのイライラで<怒る→自己嫌悪>の悪循環作り出してしまう完璧主義のワナというわけです。
私自身、この完璧主義のワナにハマった典型例でした。
子育てのイライラで<怒る→自己嫌悪>の悪循環を軽減する方法
子育てのイライラで<怒る→自己嫌悪>を繰り返す悪循環を軽減するには、必要以上に自分や他人に完璧を求めてしまう完璧主義を少しでも緩める必要があります。
以下、わたしが実践してみて軽減するのに役立った方法を書いてみます。
できそうなものからぜひ試してみてください。
<その1>「全部完璧にやろうと思わなくていい」と毎日自分にOKを出す。
<怒る→自己嫌悪>の悪循環を軽減するのに、「完璧でなくてOK」を出すのはとても重要です。
というのも、完璧主義になってしまうのは「気づいたらいつの間にかなっていた」という無意識的であることがほとんどです。自分自身に「全部完璧にやろうとしなくていい」というOKを出すことで、完璧主義になってしまったときに気づきやすくなります。
これは、心の中で言ってもいいですし、1回だけだと忘れるかもと心配な方は、アファメーションのように口に出して何回も唱えてもいいと思います。
<その2>アレもコレもと1日にたくさんの予定を詰め込みすぎない
子どもがいるとなかなか予定通りに進められないのが現実。
だから、少しでも空いた時間ができたら
「今日のうちに終わらせておこう!」
「気になるからコレもやっておこう!」
そう思ってしまう気持ち、とても良く分かります。
でも、全てのことを完璧にやろうと思うと、際限なくやることがたくさん出てくるのが子育て中というもの。
1日が終わったとしても、また次の日も同じルーティーンが続く家事や育児には終わりが見えません。
アレもコレもと自分の中の予定として最初から入れてしまっていると、予定通りに出来なかった時、返ってイライラを増幅させてしまう原因になります。
まず、最初の予定を少なくしておいて、もし、余裕ができたら他のこともやろう♪ ぐらい程度にしておくほうが、イライラすることも随分減ると思います。
<その3>比較していることに気づいたら、少しでも自分の良いところにフォーカスする
何かと比較して、自分のことをネガティブに捉えてしまう というクセが根強くついてしまっているので、最初のうちはなかなか自分の良いところにフォーカスするというのは難しいかもしれません。
それでもまずは無理矢理でいいので、自分のポジティブな面を探すようにしてみてください。
例えば、「昨日はできなかったけど、今日は〇〇ができたな」とか「イライラしたけど、怒らなかった」とか「毎日ちゃんと家族のご飯を作ってあげている」とか、本当に何でもいいんです。
まずは、自分のポジティブな面に目を向けるクセをつけるというのが何より大切です。
<その4>夫には最初から期待をしない
一番近くにいるからこそ一番気持ちをわかってほしい存在である夫(パートナー)。
ですが、残念ながら男女という性別や脳の構造の違いなどから、妻側が期待するような「こっちのやって欲しいことを読み取って行動する」ということが女性と違って、すごく難しいようです。
「夫(パートナー)が言ったことしかやってくれない!」
「言わないと何もやらない!」
こんなイライラ体験、既に何度も経験されているかもしれませんが、夫(パートナー)がそういう行動しか取れないのは性別や脳の構造の違いなどからなんですね。
イライラが全くなくなることはないかもしれませんが、相手に期待して「なんでやってくれないの?(わかってくれないの?)」と無駄にイライラすることは少なくなるかもしれません。
まとめ
子育てのイライラを酷くしていた原因が必要以上に完璧を求めてしまう【完璧主義のワナ】にあることをお伝えしてきました。
もしかしたらあなたの子育てのイライラの原因もそこにあるかもしれません。
さて、<怒る→自己嫌悪>の悪循環を繰り返していたわたしですが、その後、時間はかかりましたがこの悪循環から抜け出すことができました。
そして、あんなに完璧主義だったのが、今や跡形もなく「まあ、いいか」精神の持ち主になりました。(笑)
完璧主義が悪いわけではないですが、完璧主義になっていた頃の自分より「まあ、いいか」と思える今の自分のほうが、心も穏やかで何より夫と子供との関係性がぐんと良くなり何より幸福感が上がりました。
そこに至るまでには、完璧主義に陥ってしまう根本要因の自己否定を改善する必要があるのですが、そのお話しについてはまた別のコラムでお伝えしたいと思います。
このコラムが少しでもお役に立てば嬉しいです。